取り扱い作家
ギャラリー上原の取扱作家のページです。
毛利 元郎(Motoro MOURI)
イタリアへ滞在した時の思い出を「PORTA」(扉)というモチーフを通じて描く画家です。

1963 東京生まれ
1970〜安藤哲夫画伯に師事
1988 東京造形大学 造形学部 美術科卒業
1992〜イタリア滞在(1年6ヶ月)
1994〜毛利絵画教室:講師(東戸塚・川崎)

個展:
2003〜ギャラリーガゼボ(以後毎年)
2004 ギャラリー上原(東京)・ギャラリー銀舎(東京)・スージー・アンティーク&ギャラリー(鎌倉)
2005 hanairo cafe(東京)・ギャラリー銀舎(東京)

グループ展:伊勢丹浦和店 「光を感じるアート展」他多数
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MURO GIALLO (黄色い壁)額付 168,000円
油彩・テンペラ・板
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RACCONTO (物語) 額付 189,000円
油彩・テンペラ・板
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LIMONE INVERNALE (冬のレモン)
(物語) 額付 157,500円
油彩・板


題材(Motif)

1992年にイタリアで最初の1年を過ごしたのはペルージャという中世の町並みが残る小さな美しい街でした。 ペルージャは私にとって生活の場であり、大きな影響を受けた場所でした。 様々なモチーフはイタリアでの生活を思い出すものです。 記憶の中にあるものというより、イタリアをイメージできるものでしょうか。 それは素朴なもので、しかし何か豊かなイメージがあるものです。 10年経って、それが自分にとって何であったのかを絵を描くことによって辿っています。 「扉(ポルタ)」は、入り口であり、その境でもあります。 当時は一日に何度となく出入りをする日常でもありました。 今は外側から、時には自らの絵の中で扉の中へ入っていき、その当時を思い出します。 「扉(ポルタ)」はそのための道具と言えるでしょう。 扉から始まり、その上にある空に広がり、あるいはその中の様子を照らし出すように進んできました。 そしてそれは寧ろ、自分の心にある扉を意識させました。 扉はいつもその向こうに自分が大切にしたいことを見せてくれるように感じています。 それは今の自分を形作った原点を探すことであると同時に、自分の中で大事な感情ー郷愁(ノスタルジー)のようなものー を沸き起こす動機付けとして機能しています。 そうした感情を持つことは心の豊かさを維持するのに必要なことなのです。 そのことを絵を描くことで表現し、見て頂く方々に伝えられたらと思っており、「扉(ポルタ)」を描き続ける理由なのです。
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技法(Technique)

油絵具を主に使用し、テンペラ、アクリル絵具を併用することもあります。 テンペラ絵具とは卵をベースにした絵具を指しますが、 私の場合スタンドオイルまたはサンンシックンドリンシードオイルとコーパル樹脂(天然樹脂)を混ぜています。 オイル類が入ると油絵具との併用ができ、しかも卵の効果で水に溶ける水性絵具になります。 油絵具の濃厚なタッチと、テンペラの水性絵具独特の繊細なタッチを両立できます。
 それらの絵具でシナベニアの板に薄い布(木綿)を膠で張ったものの上に描いていきます。 特別な下地は塗りません。 絵具には、オイルの他に砂を混ぜ、表情を付ける場合もあります。 絵具の強化のためにアルキド樹脂(合成樹脂)を使うこともあります。 上記の通り、私の技法に方法論はなく、その時に使いたい素材を組み合わせていきます。 それらの組み合わせで自分らしい表現ができればと考えています。 また、敢えて使いづらい素材を使用し、悪戦苦闘の中で新しい表情を探ることもあります。
 水彩画、銅版画も手がけています。水彩画は水彩絵具独特のタッチと、紙の白さによる発色の良さに、 銅版画は版のもつ独特の雰囲気とプロセスに惹かれ表現の一つとして楽しんでいます。
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額(frame)

額は殆ど自分で作ったものです。 まず木材を張り合わせ「トリマー」という工具で削り、古い材料に見えるように加工します。 そしてマット(絵の廻り)の大きさに合わせて組み立てます。 最後は主にアクリル絵具を使って何度も色を重ねたり、ブラシをかけたりして仕上げます。
イタリアでよく見かけられる、古い窓枠や教会の木部等、時間が経過した物の持つ懐かしさを表現したいと思っています。 また、マットは広めにとってあり「外の世界から徐々に絵の世界へと近づけるように」と考えました。 壁に埋め込まれたフレスコ画をイメージしたのも、このような形にした動機です。 また、さらに本当の意味で絵が生きるものにしたいと思っています。 そのために絵に合わせた表情を表現するのに、いつも絵を描く以上に苦労します。 とにかく、絵の内側すべてでひとつの世界を表現したいと思っています。
自分としてもまだまだこれから様々な可能性を感じているのが、この絵と額の関係です。
私の感じているイメージが、少しでも伝えられたらと思っております。(毛利元郎)

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